今日はカヤック合宿6日目
ついに憧れのチェスキー・クルムロフです。
1992年に、ユネスコの世界遺産に加えられた
とても美しい都市です。
私がチェコに住みはじめて、丸2年経ちますが
実はまだ訪れた事のない街でした。
これだけを楽しみに合宿をこなしてきたようなもんです。
チェスキー・クルムロフに行くことを知ったのは
合宿の初日でしたけど・・・。
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キャンプ場をスタートし、カンカン照りの陽射しの中
今まで日の目を見なかったキャップを初めてかぶりました。
雨の降っていたのが嘘のように
晴れ。というか、猛暑。
体にじりじりとした痛みを感じました。
太陽が、痛いんです。
しばらくすると、手がむずむずしてきたので
ジェシカに
「ちょっとごめん」
と言いパドルをこぐ手を休め
手の甲を、ポリポリポリ・・・。
「ごめんね、もういいよ」
といい、再開したものの・・・
まだかゆい。
「ちょ、ちょっとまた、ごめん」
と言い、手をポリポリポリ・・・。
虫にでも刺されたかな?と思って手を見ると
なんと手が真っ赤!
赤くブツブツと腫れ上がっているのでした。
「なんじゃこりゃー!!」
ジェシカに見せると、葉っぱにかぶれたんじゃないかと言われ
川の水で手をすすいでいました。
かゆみはおさまらなかったのですが
しょうがないので、ガマンしてこいでいました。
今回の昼の休憩ポイントは、キャンプ場。
今までは小さな岸にカヤックを寄せて
みんなで休憩していたのですが
場所が栄えてきたためか
キャンプ場がたくさんあるようです。
休憩ポイントで、先生に手の甲を見せると・・・
「太陽アレルギーだね・・・」
と一言。
今までそんなの一回もなったことないのに!?
と驚く私に先生は
「ヨーロッパの陽射しは、きついんだよ」
と。
周りにいた人たちも
「私もフランスに行った時になったよ。」
「私も旅行でなったことある。」
と言っていました。
一人の女の子が、アレルギー用のクリームを持っていたので
それをつけてもらい
他の人達が私の手にハンカチをかぶせてくれました。
感謝します!
(パドルをこぐとどうしてもずれるので、返しましたが・・・)
そのキャンプ場で、ジェシカとビールを飲んでいると
キャンプファイヤーがあることに気づきました。
真昼間なのに。。
ジェシカの靴はびしょぬれだったので
そこで乾かす事に。
するとそのキャンプファイヤーの持ち主が現れたので
そのおじさんとしばし歓談。
おじさんは牧場を経営しているそうで
これからこのキャンプファイヤーで
豚を焼くんだと言っていました。
おじさんのところで育てた豚の大きなかたまりを
車に積んで持ってきていたようです。
「夜になったら、できあがるからおいで。
ごちそうしてあげるよ。
うまいぞ~」
と言い、車のトランクをあけ
豚のかたまりを見せてくれるおじさん。
うわー絶対うまいだろうなぁ・・・。
しかし私たちはこのキャンプ場に泊まるのではないので
残念ながら、食べれません・・・。
後ろ髪を引かれながらも
カヤックを出す時間となってしまい
しぶしぶ、そのキャンプ場を後にしたのでした。
さて、カヤックは、チェスキークルムロフに到着します。
川から、もうすでに美しいお城が見えるのです!
あとから地図を見てわかったのですが
チェスキークルムロフは、川にぐるっと囲まれたような街で
川沿いに街が発展しているため
川の中にいるときから
街を観光しているような感じなのです!
橋の上からも、たくさんの観光客が
私たちに
「アホ~~~イ」
と声をかけてきます。
(チェコ語で、やあ、の意)
その度に
「アホ~~~イ」
と返す私達。
今回のカヤックを、言葉で表すとしたら
「右右右右!!!」
「前前!!!後ろ後ろ!!!」
の怒号と共に
「アホ~~~イ」
の平和なあいさつでしょうね。
他のカヤックとすれ違うたびに
「アホ~~~イ」。
とにかくそこらへんに人を見つけたら
「アホ~~~イ」。
そんなこんなで到着しました。
チェスキー・クルムロフのキャンプ場です。
キャンプ場から歩いてすぐ
お城や市街地を観光する事ができます。
バーラ、マルティーナ、そして
ジェシカ、エヴァ、トマーシュ達と一緒にでかける事にしました。
びっくりしたのが・・・
なんだか、プラハよりも栄えている印象を受けた事。
実際には、栄えてるかどうかではなく
エネルギッシュな街だったんですね。
やはり、モルダウに密着しているからでしょうか?
チェコの南に位置しているからでしょうか?
市街地のどまんなかで
ハンドメイドの洋服屋さんをみつけました。
かわいーっ!入ろうー!とはしゃぐ私たち。
ひとり外で待つ男の子トマーシュ(笑)
普通のチェコ人の男の子なら、一緒に中に入って
わいわいするのかもしれませんが
とてもシャイで無口なトマーシュは
外でタバコを吸っておりました(笑)
しかし、ヨーロッパ人は何を着ても似合うなぁ・・・。
足長いし、腕長いし
私は試着してもサイズの合わないものが多く
みんなほどテンションは上がりきりませんでした;
帽子などはサイズを気にせず選べるので
可愛いのを見つけてはかぶっていたのですが
結局なにも買わず。
他のみんなは、衝動買いをしていたので
「お金ないのに買っちゃったー!でもまいっかー!
みんな衝動買いしちゃった仲間だ!イエーイ!」
とかなんとか言って、ハイタッチしたりして
「あ、ナツ子も、イエーイ!」
とか言ってハイタッチさせられたものの
・・・私、なにも買ってない・・・つまんない・・・しょぼん。
トマーシュがそんな私に気づき
「あの帽子買わなかったの?似合ってたのに。」
と、声をかけてくれました。
・・・トマーシュ、いい男!
この、トマーシュとエヴァのカップル、本当に良い人達なんです。
エヴァもすごくいい子で、シャイで、可愛い女の子なんです。
エヴァが買った服は、レトロなドレスだったので
「ねぇ、これ古臭くないかな?大丈夫かな?」
とずいぶん長い間気にしていて
買ったあとも不安そうにしていたので可愛かったです(笑)
「手持ちのお金もってなくて、ジェシカに借りちゃった・・・。
自分が貸すのはいいんだけど、わたし、人からお金借りるのって
すごく気にしちゃうの。でも絶対すぐ返すよ!ほんとに!」
というのを私に言ってきて
この子、ほんとにチェコ人?(笑)と思いました。
私としては、こういう子がいるとすごく安心しますが
チェコ人の中で、この子はちゃんとやっていけてるんだろうかと
心配になりました・・・。
実際、前日のキャンプファイヤーでも
エヴァが
「私ねっ・・・!」
と話し出そうとしたところで、他のチェコ人が話し始めたりして
それが何度も続き
「・・・誰も聞いてないや;」
と苦笑いするエヴァに
トマーシュが華麗にフォローを入れたりしていました。
そんなことが何度もあったので
なんだか、2人で1つ、みたいな感じで
すごくいいカップルだと思います。
洋服屋さんの後、また市街地をウロウロとしていると
アンティークショップを見つけました。
私はアンティーク物がすきなので、迷わず入り
掘り出し物探索、開始。
こういうのは店の片隅の奥の奥の方や
レジの前辺りに、いいものがあるのです。
そのお店でも、ガラスのショーケースの
一番したの段に、シュールなステッカーなどがいっぱい詰まった
ダンボール箱を発見。
これだ!と思い、その箱を熱心にごそごそして・・・
なかなかツボなものを見つけてしまったので
迷わず購入しました。
切手のようで、切手ではない
ただの絵。
この用途のよく分からない
乗馬の絵に惹かれました。
このシュールさの魅力が分かっていただける方はいますか?
私がこれを買ったあと
みんな、なにを買ったのー?と
後ろから覗き込んでいったのですが
「・・・」
あー。ふーん。
みたいな感じで、見なかったことにされてしまいました・・・。
うう・・・。悲しい。
そんな中唯一、いい男のトマーシュが
「これいいね。」
・・・いい男!感激。ありがとう。嬉しい。
バーラやマルティーナと別れ
ジェシカ、エヴァ、トマーシュと3人で、お城を見に行く事にしました。
お城も美しかったのですが
何より驚いたのが・・・
クマ!
お城の入り口に橋がかかっていて
そこから下を覗き込むと・・・
クマが飼育されているのです。
なんで?
なんでクマなの?
そして、なんでココでクマを飼うの?
城を守る“強さ”の象徴、といった感じなのでしょうか?
分かる方は教えてください。
そして橋の上には、コインを入れる穴があり
「クマの飼育にご協力ください。」
と。
お金、入れました。
無事にクマのエサになったでしょうか。
足りなかったかな。
お城の見学が終わり、夜の市街地を歩いていると
学校の生徒と会いました。
彼らがこれからコンサートに行くと言っていたので
私たちも行くことにしたのですが
なんと、途中ではぐれて見失ってしまいました。
なんとかみんなと合流したい私たちは
ウロウロと、ただあてもなく探しまわりました。
途中、ジェシカがひとこと。
「ねぇ、この街、指がたくさんあるね。」
そうなんです。
さっきから、指のオブジェや
指の描いてあるポスターなどを
しょっちゅう見かけていたんです。
指だけが、にょきっと。
ジェシカやエヴァやトマーシュは
「そうだよね!不気味だよね!」
と言っていたのですが
私はその不気味な感じに憧れてチェコに来たこともあり
ちょっといいなと思っていたのです。その、指。
そして歩いていると、またみつけた、指。
「あ、指あったよ!歯もある!なにこれ~!」
その指を追っていくと
壁にまで、不気味な彫刻が突出しているのを見つけました。
変な体の人間だったり
歯だったり
とにかく不気味なんです。
そして近くには扉があり
どうやらそこはBARのようでした。
きっとここは
マリファナを吸う人が集まるような
アンダーグラウンドバーなのかな
と思っていると
・・・
「ねえ、音楽が聞こえてこない?」
とジェシカ。
確かに、生演奏のバンドの音楽が・・・。
もしや!
建てものの裏側にまわると、私達の学校の生徒がたくさんいるのが見えました。
そこは川に面した屋外のBARになっていて
そこで伝統的なチェコの音楽を
演奏家が奏でていたのでした。
酔っ払って、踊ったり歌ったりしている
生徒たち。
誰かが、共産時代に歌われた歌だよ、と教えてくれました。
なんだか、チェコ人の中身を見た気がしました。
歴史を見てるみたい。
テーブルにすわり、ビールを飲んでいると
目の前の大きなロウソクに目がいきました。
それは、普通のロウソクよりも
少し曲がったような形をしていて
先端は丸みを帯びていたのでした。
あれ・・・?
「ジェシカ!これ、あの指じゃない!?」
まわりを見渡すと
火のつけられていないロウソクがありました。
それは、確かに
今まで散々目撃していた
あの、指でした。
奥へ進むと、そこはアトリエになっており
さらに、その扉から外へ出ると
先ほど私たちが迷い込んだ
不気味な壁へとつながっていました。
店員さんに話を聞くと
ここはある一人のアーティストが作ったBARで
店員さんは、彼の息子さんらしいのです。
そして息子さんも
指のロウソクを作る作業を手伝っているらしいのです。
私はこの不気味な空間のとりこになりました。
アトリエの中には
何十本もの指の形をしたロウソクがあり
そしてそのロウソクの型や
作品の写真が飾ってありました。
この雰囲気、私が日本で大学生をしてたころ
憧れていた雰囲気そのものだなぁーと
なんだか懐かしくなりました。
中では、他の生徒がピアノを弾いていました。
それも、ものすごく良かった。
2人で連弾のように弾いているのですが
全部アドリブ、即興でやっているのです。2人とも。
しかし2人とも、ピアノの知識はあるらしく
ぐちゃぐちゃにはならず
危ういバランスを保った
不気味な音に仕上がっているのです。
これが作品になったらなぁと思いましたが
この音はすべてアドリブなので
このときにしか存在しないんですよね。
惜しいなぁー。
本当にエネルギーを貰いました。
きっとたくさんの芸術家がこの町に住んでいるんだと思います。
私の大学にも、奨学金で三ヶ月この街に住みながら
芸術を勉強するという制度があるらしいので
申し込んでみたいなと思いました。
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今日はここまで。
書き切れませんでしたが、この日は
エゴンシーレの美術館へ行って
ポストカードを買ったりもして
本当に芸術日和でした。
チェスキー・クルムロフ。いいなぁ。
日の暮れた街並みも、たまらんのですよ。
ポストカードも、街並みが描かれたものを買ってしまいました。
チェコを訪れた際には、是非行ってみてください。
プラハから、電車を乗り継ぎ、3時間ほどで行けるようです。
明日は、最終日、カヤック合宿7日目のことを書きます。
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